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ベトナムの中秋節って何?

        

ベトナムの中秋節を知っていますか?

中秋節は、ベトナム語で「テット・チュン・トゥー(Tết Trung thu)」と呼ばれ、旧暦8月15日に毎年行われるお月見の風習です。

もともとは月を愛(め)でる日とされていましたが、現在では子供たちのための日として祝い方も変わったのだとか。

今回は、中秋節の歴史やベトナムの中秋節の様子、中秋節に食べる伝統的な食べ物「月餅」についてご紹介します。

中秋節の様子をご紹介!

1.灯篭

中秋節に欠かせないのが灯篭です。
中秋節になると、大人と子供が灯篭を持ちながら、行列を作って村や街を歩き回る習慣があります。

日本では満月の影はウサギが餅をついているように見えますが、ベトナムではクオイという名の男性が主人公の昔話をもとに、月には「クオイがガジュマルの木の下に座っている」と言われています。

そのため、灯篭を持って村や街を歩き回るのは、月に飛んで行ってしまったクオイが地上に戻ってこれるように道を示しているとされているようです。
大都市では、交通渋滞や大勢の人が押し寄せるため行われていませんが、田舎では現在でも行われています。

灯篭は、竹と色紙で作られた紙製の灯篭が一般的でしたが、現代ではセロファンで作られた灯りが綺麗に見える灯篭に変わってきました。

現在では乗り物やキャラクターものなどの灯篭も販売されていますが、伝統的な灯篭は星型やウサギ型などの形状です。
それぞれの形状には由来や意味があり、ウサギ型は月を表しています。
星型は夜空を見上げて天気を予報する農民の習慣が由来しており、カエル型は良い天気への祈りを表しています。

中秋節が近づくと、夜間に「フォーロンデン(phố lồng đèn)」と呼ばれる灯篭を売る露店が並ぶ灯篭街が登場します。

ホーチミンでは5区にあるルオンニューホック(Lương Nhữ Học)通り、チャンフンダオ(Trần Hưng Đạo)通り、グエンアン(Nguyễn An)通り、グエンチャイ(Nguyễn Trãi)通りに囲まれた一角が特に有名です。

灯篭の他にも、食べ物やお面、ゲームの屋台なども並ぶため、日本のお祭りのような雰囲気を楽しむことができます。
ハノイでは旧市街のおもちゃ屋が並ぶハンマー(Hang Ma)通りが有名です。

2. 獅子舞い

獅子舞いも中秋節の見どころの一つ。
一般的に男性2人がそれぞれ獅子頭と胴体に分かれて被り物を被り、獅子の動きを表しながら踊ります。
獅子舞は、幽霊や悪いものを祓い幸運をもたらすと信じられており、中秋節には外せない催しです。

3. 月餅

ベトナムでは中秋節になると、伝統的な食べ物「月餅(バイン・チュン・トゥ:Bánh Trung Thu)」を食べる習慣があります。

「月餅」といっても、日本人がイメージするようなお餅のお菓子ではなく、小麦粉で作ったアジアン・ケーキのようなものです。
中身は緑豆の餡や塩漬けしたうずらの卵、豚肉などが一般的。
最近では、カフェやファストフード店などでも販売されるようになり、健康志向向けの月餅や月餅プリンなど様々な種類が売られているので、伝統的な月餅だけに限らず、色々と試してみるのもいいかもしれません。

4. お世話になっている人へのギフトとしても

ベトナムでは、中秋節になると月餅を両親や親戚にギフトとして贈る習慣があります。
企業からも、社員や顧客に月餅をプレゼントします。取引先が多いと、毎年月餅が山積みになってしまうことも。

中秋節の機会に、普段お世話になっている年上の人や上司、同僚や友人にギフトとして月餅を贈ってみてはいかがでしょうか。

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